お茶会
色々と多趣味の中に、茶道があります。
6月10日は、毎年恒例のお茶会の手伝いに行ってきました。
茶道との出会いは26歳の頃。
話せば長くなりますが(超)端折ると、当時、非常につらい状況でして。小さな飲食店をパートナーと経営していたんですが、折が合わず…心が荒んでるなあって時に出会った漫画がありました。友達に教えてもらったのが、
これな!これ!!
時代は戦国、信長、秀吉、家康、3人の武将に御茶道として仕えた実在の人物古田織部が主人公の茶道漫画。…興奮しました。戦国の男の生き様、いや、現代にも通ずるその生き様しかり、名物と呼ばれる茶器や茶道具、それに懸ける情熱、財、人間模様…。人であれ名器であれ、心を奪われた者の歩む、いや駆け抜ける!運命。
うわ、めっちゃ、お茶興味あるYO~!
というので、探しましたよ茶道教室。で出会ったのが現在の先生。先生は曹洞宗のお寺でご教授されていて、当時原チャリしか持たない私は、バイクで50分かけて通ってました。それから10年。今は、平日のお稽古に出られないので年一回のお茶会の時のみ、お手伝いに伺っています。
今年のお茶会の写真を少し。
■薄茶
■床:風颯々水冷々
■香合:海松貝
興味本位で始めたお茶ですが、見るのとやるのとでは大違い。そこにあるのは、心。(大げさか?)
うまく説明できないけれど、お茶道具や、その時の設えは、すべて亭主の心、なんですね。そしてお点前(お茶を淹れる行為ね)は、急場しのぎじゃ絶対にできない。すべて型が決まっていて、その型は、非常に合理的に不要な動作を削いだもの。それをいかに忠実に行うか。例えば、柄杓(お湯をすくうやつ)の扱い一つとっても、柄杓を持つ角度、お湯をすくった時の角度、重さを感じること、いくつ水滴が垂れるのを待てば良いか…そんなことまでが考えつくされている。
その動作を行っていくことが、極限に集中したときのリラックス、いわゆるゾーンにはいったように、気持ちがよく…。実生活で嫌なことが色々あっても、お茶をやっている時だけはすべて忘れられた。「今、ここ」しかない集中。「一期一会」の精神。
こんな極限に研ぎ澄まされた席で、戦国武将は、刀を置いて、精神を高めていたんだろうなぁ…。
いや~、茶道って素晴らしい。
今年もお手伝いに参加させていただきありがとうございました。
↓商品説明の所に、「床」お軸の意味が書いてあります!
(他にいい説明が見つけられなかった…汗)